にゃかしまー

にゃかしまー!!!

君が主で執事が俺で 第05話 「MIYABI」

捕まっては助けられ、捕まっては助けられ……の回。
まあ、本質的には朱子の過去の話などなど。
今回もパロディ豊富だったのですが、ストーリー的に中身もあったので、パロがサブに回って気にせず見られました。
やはりパロディはこれくらいのアクセントになる程度のバランスで配分されているのが丁度いいですね。
パロ全否定はしませんが、作品のメインに来てしまうようでは考え物です。
キャラを単体で掘り下げることにより感情移入されていくのは、キャラメインであるエロゲ的な構成ですね。
とはいえ、最近のアニメは情けないことに研究不足なので多分にその辺の要素を借用している感はありますが。
原作付きが主流になるか、それとも別メディアの原作として取り上げられるかで、
そのメディアの勢いという物がわかりますね。
結局、別メディアの人気を借りることでしかお客を保てないアニメ業界は、かなり悲惨で最下層、
エロ業界以下と言わざるを得ません。
アニメ製作業界としては、歴史も長く層も厚いのですが、劣悪すぎる環境のためにほぼ死に体と言ってもいいでしょう。
結果、作品に資金や人材、期間を満足に投入できずクオリティは低下する一方です。
何かの改革をしなければ滅びるのは必定なのですが、空虚なプライドからか他メディアを蔑視し、
不平不満を並べ立てるだけで結局なにもしようとしません。
原作付きの作品ですら、まともな仕事をしようとせずむしろ手を抜き自らの価値を貶めていくのです。
他メディアの人間は、アニメ業界を相手にしていません。
エロゲも、コンシューマ、ラノベやコミックですらそうです。
アニメ化されることでの波及効果こそ信用し期待していますが、その中身に対しては諦めからスタートしています。
どうせろくなものは作るまい、と鼻で笑っているのです。
そしてそれは、悲しくリアルな経験から発生したものであることも……。


っと、なんか脱線した。
まあ、アニメ業界に限らず、いい加減な物を作り続けるといつか取り返しがつかなくなるってことですな。
慎まねば……努力せねば……。
という意味で、つよきすで失望したせいからか、本作は原作者の意向もちょい入り、いい意味で技術流入が。
そしてエロゲではやりづらいことをやろうとする意思を感じました。
こういうの普通はやらないんすよー。そしてやりてーなーと思ってるんですよー。
つまりは、中の人はまだまだ生き生きしてんじゃないの、と。
まあ、お話自体はベタで凡庸ではありますが、キャラクターの掴みとしてはこのくらいの方が適切ですし。
設定や伏線の前知識はさっぱりありませんが、どういう構成か見えてくる1エピソードでした。
ふむふむ、やはりブレイクしたのは決して偶然ではないということですね。
天才性の有無はともかく、センスと技術はなかなかのものだと思いますよ。うわ、俺えらそう。