にゃかしまー

にゃかしまー!!!

ARIA The ORIGINATION 第05話 「その おもいでのクローバーは…」

持つ者と持たざる者、天才を前にした秀才の苦悩のお話。
ARIAにしては意外と重く、そして案の定いいお話です。
しかし、人の持つ闇と捻れ、歪みを容易に想起させる、ある意味気持ちの悪いお話でもあります。
晶さんが藍華ちゃんから受けた言葉は屁理屈であり、ロジカルな言葉遊びの産物でしかありません。
でも、人はそうやって自分を幾度となく納得させることにより、フォースの暗黒面を耐え凌いでいるのです。
天才に及ばないのだったら努力して秀才になればいいじゃない、と言いますが、天才だって努力するのです。
努力しない天才は天才の原石でありただの可能性でしかなく、努力して磨かれた存在こそが初めて天才たり得ることを。
そんな現実に気付いて、持たざる者は再度絶望を感じるのです。
直面して諦めるか、逃げるか、別の道を模索するか……そしてまた、屁理屈で自分を納得させることを繰り返してゆきます。
さぁ、キミだけの原石捜しをしよう。
ザルを片手に清流に踏み入り、砂を浚って金を捜すような、気の遠くなるような作業。
金じゃなくてもいいじゃない。ほら、そこの石も綺麗だよ。ちっぽけな石ころだけど、自分だけはその価値を知ってる。
おっと、これは琥珀だね。金じゃないけど価値がある立派な宝石だよ。もしかしたらエメラルドだって見つけられるかも知れない。
でも、それらはみんな、金じゃない。欲しかったのは金なんだ。砂粒のように小さくてもいい、ぴかぴか光る、金なんだ。
人は皆、自分の手にしたものを金だと信じて、ぎゅっと拳を握ります。
手を開いてしまったら、それは金じゃないかも知れない。
不安でたまりません。
だから拳を握るんです。目を、ぎゅっと閉じるんです。
いつしかそれが、本当に金なのだと確信できるその日まで。


……うわぁ、俺すさんでるなぁ。
ま、いつものことです。気にしない気にしない。クスリを飲めば、すぐにスッキリシャッキリさ!