和食処 こばやし

初島から帰って、夜は熱海のこばやしで飲酒。
晩酌セット的なものがあったのでまずはそれから注文。
小鉢に生しらす、あじのたたき、あじの開き、生ビール、で1500円だったかな？
あじの２品が秀逸。たたきはちょい見た目悪い＆元気ないですが、あじの質が違います。
そうなんだよ、熱海辺りのあじは身が透き通っててぷりっとしてるんだよなー。うまし。
しかし、それ以上に圧巻だったのは開きでした。くそう、うめえ……。
ほんのり水分を抜いて旨みを凝縮しただけ、という味わいです。
しっとりした身質は保存食扱いにしては申し訳ないレベル。これは下ごしらえだよ。
そんな中、生しらすがちょっと……わたし生しらす自体が好きじゃないのかも。生臭いです。
まあ、生しらすってこういうものなんでしょうね。
そのままいろいろ追加注文。
金目鯛の西京焼き、カサゴの唐揚げ、しめあじ、金目鯛の煮付け。
どれもうまーい。がはははは。
唯一残念な感じなのはカサゴかな。ちょっと揚げすぎというか衣がきつい。
もっと身と骨をメインで食わせる調理法の方が好きです。焼きか煮付けにしたかったところ。
金目の西京は……まさに最強！！　ああ、ぎゅっと詰まっておる……至福。
しめあじはしめさばじゃなくてしめあじです！　さっと酢で締めたあじ。
しめさばもあったけど、あじのうまいここなら当然しめあじでしょ。
……案の定うますぎでした。さっぱりしてて濃厚。タイミングもよかった。
金目の煮付けもさすがでした。お母さんの味じゃなくて料理屋の味です。
カラメルのようなほろ苦さすら感じさせる煮汁はとことんドライ。
濃いんだけど、ベタベタしない大人の味です。
そういう濃厚煮汁でさっと煮てある。表面はキッチリ染み、中はほっくりと。
こういう煮方が理想的なんだよなぁ。やられた。
終盤に頼んだにも関わらずあっさりいただけました。
このくどさを感じないのは本当にさすがですな。
たぶん、お砂糖一切使用してないのかもしれませんね。
そんなわけでこばやしを満喫。
坂下とは正反対の魅力に詰まっているので両方行ってもちっとも飽きません。
ラストオーダーが夜８時ってのはちといただけませんがね。
もうすこし遅くまでやってほしい。
と思って店を出たら商店街は全部シャッター下りてました。
そういう街なのでしょう。朝から夕方のみ活動する街、それが熱海。
　　
　　

和食処 こばやし