清津峡湯元温泉 清津館
今年も行ってきました、清津峡温泉!
ということで、去年行って気に入った清津館さんに今年もお邪魔しました。
雪の多いタイミングで行きましょう〜と話していたのですが、まさに今冬は雪まみれ。
しかも出発前日くらいにドカ雪が降って相当大変だったとか。
それなのに旅行中はお天気が回復し気温もみるみる上昇。
雪が降ったのは初日の夜のみで、少し残念でしたが、本気で降ってたら恐らく後悔してました。
そのくらい、猛烈な大雪だったそうです。
ということで、いろいろあったのでタグは旅行とごはん両方で、状況を語ってみたいと思います。
■1日目。終点水上駅で途中下車。
高崎線では勝ち組の証したる普通車グリーンに。
日本酒の酒瓶を出し、早くも酒宴モードです。
鯖寿司や鯵寿司、他に家から持ってきた鯖の味噌漬け焼きや豚肉のごま味噌焼きを持って行きました。
鯖の味噌漬けが神懸かっていてうまい! なにこれ、日本酒にこんなに合うとは思わなかった!
ご満悦で飲みまくり。途中で他の乗客がやって来ましたが、もう手遅れでした。ごめんなさい。
で、水上到着。
大雪と聞いていましたが、さほどではないようです。
しかし、上越線に乗ってすぐ、不安を誘うアナウンスが。
「〜上越線は水上より先、大雪の影響で運休となっております。詳しくは〜」
ということで、大雪で完全ストップです。
水上駅から代行バスで越後湯沢まで行くという形に。
ちなみにこの代行バスは越後湯沢直行便。
バスの車内では湯桧曽・土合へ行く乗客がいないかのみ聞いていました。
それ以外はアウトです。さようなら。
■越後湯沢到着。確かに大雪。
積もり方が半端ないです。普通に身長より高いし。
しかし、雪国なんてこんなものだろうとたかを括ってました。
まだまだ甘い、我らの認識。
ともあれ、雪が相当な高さで積み上がっているという状況に、早くも麻痺し始めている様子です。
■昼食。茶屋森瀧。
越後湯沢駅周辺でランチ。昼からうどんすきです。
だってしょうがないじゃない、お店があんまり開いてない時間なんですもの。
ええと、なんだったっけな?
この辺はうどんすきでなく、珍味岩魚セットとカジカ酒。
頭が入ってるのがセットの岩魚酒。そうじゃないのが単品のカジカ酒です。
酒を頼んだので突き出しが来ました。
何だかよくわかりませんが、しゃきしゃきするジャガイモの煮物だと思います。
あと、写真撮るの忘れましたが、岩魚の皮の酢の物もありました。
うどんすきの具、煮てる途中です。
これで2人前。
鍋をある程度食ってからうどんを入れる感じです。
出汁は形容しづらい変わった出汁。
うどんも煮うどんなのに妙なコシがあって変な感じ。
こういうタイプのうどんは好きかも知れません。
あと、白菜が妙にしっかりしてて美味でした。
反面、肉や魚、カニなんかは出汁を取るだけのつもりで。
あんまりおいしくはないです。
岩魚セットの中骨唐揚げと岩魚刺身。
余すところなく食べる感じですね。
唐揚げは市販の唐揚げ粉テイストですが美味。
サクサクでもカリカリでもなく、ザクホロ感がちょっと変わってますね。
岩魚刺身はふつー。
臭みはなくて美味しいんでしょうが、川魚の刺身はあんまり嬉しくないですね。
去年貝掛温泉で食べた大岩魚の姿作りを思い出しました。
単品で注文した岩魚の塩焼き。
うーん、焼きたてのはずなのにあんまりおいしくありません。
焼き置きしたのを焼き直したのかな?
身はパサパサで皮はぐんにゃり。
本当に焼きたてだとヤバイくらいうまいんですけどねー。
店を出て、店名を忘れないように看板を撮っておきました。
知恵の回る俺、えらい。
■昼食後、買い物。その後清津峡方面に移動。
緑川と久保田をプッシュしてる酒屋で酒を買い……いや、買ってない!
同行者が家用に緑川正宗を買って送ってました。
熱燗用にカスタマイズされた緑川正宗。超気になりましたが我慢しました。
で、駅ナカでつまみを買い(塩辛沖漬け、鮭とばチップ、ぷちかまぼこ、笹ゆべしなど)、
今度は駅の反対側に行って酒屋で夜用の酒を購入。
それぞれ4合瓶。
越乃かぎろひは久保田を作ってる朝日酒造の別ブランド。安い割には旨い。
ていうか朝日酒造は酒好き向けの酒を造ってて嬉しいです。
他の新潟の酒蔵とは大違いさ。
そしてこれまた(うちら内で)定番の緑川。
憎いバランスがたまらん。
いつもの純米吟醸と、季節限定のうすにごりを買いました。
ゆららかはよそで飲んでうまかったのですよー。
あ、つまみ購入と酒購入の間に、時間潰しで駅前の喫茶店に入りました。
普通にうまそうです。いいなぁ。
■清津館到着。ちょっと落ち着いてから早速貸し切り露天へ。
昼の3時すぎくらいから早くも露天風呂を満喫。
やっぱいいわぁ、ここのお湯は。
ちなみにこっちが42度くらいの源泉の方。
内湯もこっちのお湯のようです。
季節によって加温はしていますが、基本は源泉かけ流し。
で、こっちがもうひとつの源泉。
こちらは36度くらいのぬる湯。交互に入ると幸せになれます。
あちらもそうですが、こちらはより湯の花が大量です。
どろどろなので知らない人はびっくりするでしょうね。
ボイラー室への入り口?
洗い場みたいなのも一応ありますが使ったことないです。
桶で流してむはー。
雪の量はもう気に留めなくなっています。
■1日目の夕食。
貸し切り露天の後は前日寝てなかったので仮眠しました。
早く目覚めたので一人で内湯を満喫。
内湯は硫黄の香りが篭もって素晴らしいです。適温ですしね。
ついでに言うと、24時間入れるので夜遊び好きには向いてます。
風呂→酒→風呂→酒→風呂→酒→風呂→酒→エンドレス。
アケビの芽のおひたし。
しゃくしゃくした食感でうまい。
うずらの卵とお醤油でまぜまぜしていい感じです。
こちらの宿では定番なのか、去年も食べた記憶があります。
山うどのきんぴら……かな? 煮物扱いかも?
とにかく山うどはうまいです。
うちの親が山うどを買うために旅行に行くくらいうまい。
何と言っても香りが良いんですよね。
煮物。わらびが入ってますが、まあ普通です。
鍋。中身は鴨鍋だそうです。楽しみ。
ヤマメの塩焼き。
あまりにうまそうだったので、写真撮る前に食ってしまいました。
これぞ焼きたて。うまい。
冷める前にどうぞ。
こちらの定番、鯉のカルパッチョ。
去年と同じかと思いきや、味付けが変わっていました。
去年は梅風味でしたが、今回は塩分を感じるタイプ。
今年の方がより鯉を感じられておいしいと感じました。
大根のつまやスプラウトと一緒に食うと食感と風味をより楽しめると思います。
鴨鍋が煮えました。
醤油ベースですが、すき焼き風かと思いきやそんなことはなく、甘さはあまりありません。
いい感じに煮えてうまいです。
温泉豆腐。塩味がついています。
とろとろでうまー。
柚子の皮の風味がアクセントになっています。
天ぷらです。
後から来るのでもちろん揚げたてサクサク。
圧巻はふきのとうです。やっぱふきのとうはうますぎる!
海老には海苔が巻かれていました。
他、きのこ(エリンギ?)やかぼちゃなど、山の物中心でいい感じ。
素直においしかったです。
あとは、漬け物とかごはんとかデザートとか、いろいろ出てきました。
吸い物は鯉こくだったかな? こちらの宿では鯉をプッシュしています。
熱燗を飲みながらの夕食はかなりいい感じでした。ごちそうさま。
■夕食後。夜の貸し切り露天。
貸し切り露天は初回のみ無料ですが、以降は有料で500円です。
でも、よすぎるのでお金を払ってでも入ってしまいます。
恐らく、加温のボイラー代を取る必要があるのでしょうね。
宿を出てすぐ。清津館の看板を。
貸し切り露天へ行く途中。
この先に清津峡渓谷トンネルがあります。観光スポットはここだけ!
去年は行きましたが、今年は行きませんでした。
夜の清津館。
雪の量が半端ないです。
ちなみに、夜になったので待望の雪が降ってきました。
これなんだろ?
とにかく露天の最中に雪がどんどん本降りに。
冬将軍のやつめ、本領発揮か?と思っていましたが、こんなの大したことはないみたいです。
■2日目の朝食。
朝、1Fのお食事処にて。
窓が……窓がヤバイです。
雪をおろしてしまうと窓がヤバイから、じわじわ雪下ろししているとのこと。
話を聞いた時はよくわかってませんでしたが、朝食時にこれを見てビビリました。
朝食全景。
左の緑の椀は何が入ってたっけ?
ニラともやしのおひたしみたいなのは、なんだか野菜炒めみたいな感じでした。
しゃけ。
新潟は鮭と米だけはどこ行ってもハイレベルです。
もうね、適当に宿で出る焼き鮭が感動的なうまさ。
ああ、こんなのが毎朝食えたらなぁ。
お雑煮。もちろん自前で搗いたっぽいおもちです。
汁は……大根、にんじん、鮭?
割と魚風味の醤油味がなかなかようございました。
汁よりももちがうまいですが。
卵料理と言うことでスクランブルエッグとハムサラダ。
スタンダードですがうれしい。
他に、味付け海苔とか地元の牛乳とかありました。
■朝食後、外出。
することがないので外に出ました。
昼飯の問題を解決するのが目的でもあります。
清津館外観などなど。
夜とはまた違った感じでなかなか。
この日はお天気もよく、絶好のお散歩日和でした。
なんたって気温が氷点下じゃないもんね!
宿の前につくられたかまくら。
そう広くないですが、中に小さいベンチが置いてあって座れます。
貸し切り露天の外観です。
宿の建物を出て道の向かいにあります。
貸し切り露天の傍を流れる清津川です。
こいつが日本三大峡谷のひとつを作り出している川なのですよね。
宿の向かいにある温泉施設よーへりの……裏側。
またもや宿の外観。
宿の前を通る道なんかの写真もあります。
除雪機。ごごごごご……!!
清津峡入り口の看板。もちろん雪まみれ。
清津峡温泉の周辺。温泉街と呼べるほどではない。
道を適当に。
まだどんよりと薄暗い。
歩いていくうちにどんどん天候は回復していきます。
清津公園トンネルの外と中。
このトンネルが境界になっている感じ。
トンネルを抜けて下界へ降りていく途中の光景。
下界とは言っても十分すぎるほど雪深いですが。
おっかない警告。でも、下手すると落ちて死にます。
谷底の川目がけて雪をどかどか捨てているようです。
捨てても捨てても捨てきらない。
鳥居が埋まってます。こえぇ。
カーブミラーも埋まってます。もう驚かない。
標識だって埋まっちゃいます。写真撮る必要もなかったか。
そろそろ下界。民家も増えてきてます。
大通りまでもうちょっと。
橋から眺めた川。いい景色。
清津峡ドライブインおもや。去年はここでメシを食った。
死ぬほど寒くて、命を救われたような感じ。
ビバークって単語が似合う憩いの場所。
更に進んで大通りに向かいます。
他になんらかの施設はないものか〜?
ショートカット用の歩道。
かなり大胆な作りでおっかない。
バス停のあるスノーシェード。
ようやく大通り。
ほら、青看板。大通りの証。
清津峡入り口のバス停。
1日4便程度なので、乗り遅れるとおもやの世話になるしか選択肢がありません。
小学校。体育館に続く通路が階段状で面白かったのでつい。
ラピーヌ雪街道。
ここでメシを食おうと思いましたがやめました。
やっぱり俺たちのおもやへ逆戻り。
■2日目の昼飯。清津峡ドライブインおもや。
結局おもやでランチ。
しかも去年と同じあったかいまいたけそば。
しかし、去年とは訳が違う。
なんと今年は特別に天然舞茸を出してもらいました!
天然うめぇぇ!! なにこの別物感!!
香りもうまみも食感も全てが栽培ものとは別物です。
食感は何とも言えないスポンジ風でやたらと汁がしみます。
ちなみに、この辺はそばもおいしいです。
そばはそばでもへぎではなくて、きっと妻里そばかなんかなんだろうなぁ。
不揃いな田舎そばで、そば単体で見ても結構おいしいです。
■散歩。帰路。
またも橋の上から。天気が良くなってきたので写真写りもいいです。
巨大な氷の塊が雪に突き刺さってます。
もちろんこんなの行きには存在しなかった……。
なだれ注意という言葉が洒落じゃ済まなくなりつつあります。
こんなん食らったら死ぬし。
川。
晴れ間が覗いてきました。
ぷち雪崩。
そこらじゅうで雪が崩れてヤバイです。
山沿いを歩いてたら食らってもおかしくないので、なるべく川沿いを歩きます。
■散歩後、貸し切り露天。
宿に帰ってすぐ、またも貸し切り露天に入りました。ああ、癒される。
熱い方の注ぎ口。
2つあるけど片方は加温。
ぬるい方の注ぎ口。
かなり濃い。
ぬるい方の湯船です。
湯の花だらけ。
サムネイルじゃ見えないかな〜。クリックしてでかい画像でご確認ください。
ちなみに、湯の花って手ですくうと鼻水みたいにどろどろぷるぷるなんですね。
湯の中で漂ってる時はそんな感じじゃないのになぁ。
露天からの景色。
晴れ渡っていて爽快です。
雪見風呂もいいけど、こういうのもたまらないなぁ。
脱衣所です。雪が降っている時は笠をどうぞ。
ていうか笠がないととても入っていられないことを初日の夜に気付きました。
■2日目の夕食。
1日目のお客は我々だけでしたが、この日はひとりいらっしゃいました。
おじさんです。かわいい女の子だったらよかったのに……。
たこと大根のなます?
こういうのは最近大好きになりました。
繊細なお酢の加減がおいしいです。
山菜とにんじんのなにか。
不思議な風味がします。
煮物でもなく和え物でもなく……なんなんだろう、これ?
この日は鮎の塩焼き。
魚自体は鮎の方が旨いけど……なんだろう、前日のヤマメの方が美味しく感じました。
まあ、これはこれで焼きたてうまうまなんですけどね。
そして刺身はこの日も鯉。
鯉の洗いですね。酢味噌をつけて食いますが、普通にかなりおいしいです。
鯉もちゃんとしたのはうまいんだなぁ。
おでん。
……おでん!?
おでんっぽくはありませんでしたが、内容物はおでんです。
おいしかったんですが、なにもおでんじゃなくてもよかったのになぁ。
鍋物は寄せ鍋。
ああ、見るからに食いにくそう。
ワタリガニは食いにくいけどかなりいい出汁が出ますね。
うまみたっぷりです。
あと、小さいカレイみたいなのが入ってました。
結果的に初日昼のうどんすきみたいな出汁になるみたいです。
うまいんだけど、釈然としない感じ。
そして初日の店があまりおいしくなかったんだということに気付かされます。
この宿の食事のレベルが総じて高いのかも知れませんが、それにしても湯沢はひどすぎる。
何度も来てますが今まで当たりがほとんどないぞ。
肉料理。もちぶたの洋風ソテーみたいな感じ。
旨みの強い豚が数種の野菜と香辛料でいい感じです。
しかし……この風味なんだったっけ? とても覚えがあるのですが思い出せません。
舞茸のお吸い物。
香りが良いですねー、新潟の舞茸は。
お吸い物自体は普通ですが、舞茸のおかげでかなりいい感じに。
デザート。このタイミングでは練乳が嬉しい。
■2日目の夜は更けていく……酒盛りとトークで盛り上がります。
いろいろアホなことを語っていました。
やっぱり話のわかる相手と飲むのは楽しいですな。
馬鹿話でしたが、いずれビジネスに繋げたいところ。
■3日目の朝食。
陶板で焼くベーコンエッグ。こういうのはうれしい。
朝食全景。
ベーコンエッグ用の卵。こういう出し方は面白い。
大根おろしと山芋を混ぜたもの。これはいい!
ハムサラダ。普通ですけど、ドレッシングにコショウが利いててうまい。
こういうドレッシング、自作したことあったなぁ、という感じの味。
きんぴら。まあ、普通。
温泉がゆ。
硫黄泉で料理とかしても問題ないのかなぁ?
温泉もいいし、米もうまいので当然うまい。
シンプルなのがいいね。
焼き魚。これは鯖だったっけ?
塩焼きと言うより若干みりんがかってます。
日本酒に合いそうな感じ。
■チェックアウト。
バスの本数が少ないので、チェックアウトは12時くらいになってしまいます。
取り敢えず、歩くと30分はかかるであろうバス停まで送って頂きました。
バス停付近での1枚。
なんか見たことないテントウムシがいたのでぱちり。
と思ったらなんかテントウムシがうじゃうじゃいるよ! キモッ!!!
なんでこんなにいっぱいいるんでしょうか?
そこらじゅうテントウムシだらけなんですけど。
■越後湯沢にて。
水曜日だったのでいろいろお休みです。
越後湯沢は水曜定休の店が多いので注意しよう!
帰りの水上方面行きが数時間待ちだったので、贅沢に新幹線で帰ります。
っと、その前に買い物したり昼飯食ったり。
■越後湯沢で昼飯。越後の味蔵 回転寿し 本陣DINING
最近リニューアルした越後湯沢駅構内。
お土産物やさんが軒を連ねていたところはがんぎどおりという名前に変わりました。
そこに出来た回転寿司がこちら。軽くランチを食いました。
お値段は若干お高め。味は……値段相応ではないと思いますが、まあ、許容範囲内のおいしさです。
スタッフが不慣れな感じがするのと、職人さんがしゃきっとしてないのがマイナス。
まあ、駅ナカなんてこんなもんか……という感じで。
とはいえ、越後湯沢周辺は(というか越後湯沢に限らず、新潟の外食は総じてイマイチです)、
おいしいところなんてそうないので、相対的には十分満足する出来かと。
時間帯次第ではかなり混みそうですね。
■帰還
ということで、新幹線に乗って帰りました。
イーモバイルを駆使してメールチェックや巡回などを。
しかしトンネル内では電波が届かないようです。
結局高崎近くになるまで、ろくに身動きが取れませんでした。
ひとまず、今回の旅行はこれまで。
また来月にでも清津館は再訪するかも知れません。
やっぱりこちらのお湯はかなりの好みなんだと思います。