にゃかしまー

にゃかしまー!!!

君が主で執事が俺で 第02話 「クオンジデイズ」

こちらも積みアニメ。H2Oよりは優先度上です、ええ。
そして同じく原作未プレイ。エロゲ原作って時点で、基本的には未プレイなんだろうなぁ。
えーと、今回は主人公姉弟が執事として正式採用されるかどうかってお話。
基本的に別段面白いところもなく、まあこんなもんかって感じ。
かなり登場キャラを変キャラだとアピールしているようですが、意外とそういう風に感じることはありませんでした。
むしろ行為として強調しているところは空回りしていて寒かったですね。
しかし、主人公の錬くん、扱いといい声といいどうもケンイチに聞こえて仕方ありません。
ケンイチは師匠連中がかなりアレなんで、あっちの面白さと比較すると随分と霞んでしまいますね。
そして執事アニメとしてどうしても比較されてしまうのがハヤテ。
……ごめん、ハヤテって結構面白かったんだね。
キャラの立ち具合といい、攻守のバランスといい、ハヤテの方が数段上手な気がしますよ。
基本的にはよかったね、で終わるエピソードなのですが、あまり不安を煽ることもなかったのでカタルシスは得られず。
やはり、ツンデレのツン的理不尽な仕打ちがあってこそ、実はデレだったときの有難みが出てくるのですが、
本作ではどうもお嬢様方が普通の感覚を持っているように感じてしまって、驚きもなにもないんですよね。
小ネタではエキセントリックなキャラを演じてはいるのですが、根本的には良識人なのでイマイチ突き抜けられず。
それがあるだけにネタの全てが安っぽく、取って付けた感が出てきてしまう訳です。
……とー。
我ながら好き放題言ってるなぁ。
でもですよ、エロゲ的な鉄壁の防御力が随所に見えて、そこが問題なのかも知れません。
防御するのだったらするで、開き直って萌え作品にしちまえよ、と言いたいところなのですが……どうなんだろう。
恐らく原作ではもうちょっと切れ味のあるテキストとパロディで間を持たせてるんでしょうが、アニメではその辺もないし。
そういう意味では、作品の持つポテンシャルの低さと、原作のテキスト力でフォローしている要素が多分にあるんだろう、
というのがアニメ化することではっきりしたのかもしれません。
原作者にとっては、アニメ化失敗とか考えるよりも、他者の手でアニメ化されたことによって、
自分たちの持つ問題点が浮き彫りになったんだやったぜー!と喜ぶ展開だと思いたいです。
自分なら、そういう風に受け止めますね。
アニメとしてのクオリティはそこまで低い訳でもないので、まあまあの作品だと位置づけられるでしょうが、
深く考えるとなかなか興味深い作品なのかも知れません。
あくまで技術論的な観点での話ですけどね。