にゃかしまー

にゃかしまー!!!

わたらせ渓谷鐵道沿線

最近クルマでの旅が多くなっていましたが、たまには電車に乗りたいねってことで企画しました。
基本、日帰りのつもりでしたが、いついかなる衝動に駆られてもよいように宿泊できる程度の現金は用意。
そういう発想している時点で危険ですね。
あれこれプランを練っていたんですが、とりあえずわたらせ渓谷鐵道に乗ってみることにしました。
たまには真面目に時系列追ってみるかってことで書きます。

あれこれ支度してまずは家出発。
朝早いと駅弁とかもパッとしないので、今回は自作していくことにしました。ビールも持参。
まずは北千住から特急りょうもうに乗ります。遅いが居心地だけはいい東武の特急。
時間が1時間40分程度なのでサクサク飲み始める我々。
鶏肉の西京焼き、ポチギ(沖縄のソーセージ)の焼いたの、半焼き明太子、おにぎり。
そしてクラッカーとディップ2種。アボカドとクリームチーズ、ポテトとツナのバジルソース。
最近ディップにはまってまして、手軽でうまいのでちょくちょくやっているのですよ。
車内飲みにもディップはいいですね! 超目立ちますが、四合瓶取り出してガンガンやるよかいいでしょ。
で、ご満悦で飲む。
ああ、この幸せ、忘れていたよ……。
んで、乗り換えポイントの相老駅に到着。



相老駅の高架からの写真がこちら。
遠くに冠雪してる山は谷川岳かな?
結構何もない感じの寂れた駅です。巨大団地にドキドキ。ああ、胡散臭くて好き。


相老駅わたらせ渓谷鐵道に乗り換え。
1日フリーきっぷを買いました。1800円なり。
さっそく乗り込んだ車輌は1両編成でした。しかも寒い。
ひとまず大間々まで乗車。



大間々駅到着。
夜になるとイルミネーショントレインが走る関係からか、電飾がいっぱい。


駅前自体は相老よりは栄えてそうでした。ローソンもあるしね!
ひとまずの目当ては近くの高津戸峡。紅葉がきれい、とのことですが……。



途中、ねじりん棒的な社に。はね瀧道了尊というらしい。
ひねくれないようお参りするとか。すなおなれかし。
でもごめん、俺はもっとひねくれたい! ひねくれ歓迎!



高津戸峡に至るはねたき橋。
こういう形状どっかでみたなあ。どこだったっけ?



はねたき橋から見た高津戸峡。
すぐ上流がダムなのでなんかイマイチ。紅葉になるときれいなんだろうけどさあ。


モヤモヤしたものを感じながらも時間潰しのために山に登ります。
次の電車は1時間半後。このへんを散策するのは予定に入れていたのです。
ひいこら上りながら、山頂の神社を目指します。



要害神社、だってさ。いい感じのボロボロ加減。こういうのはいい。



要害神社到着。鳥居もボロボロだったけど、神社もボロボロ。これだ!
ひとけもないのにやたら遊具が置いてありました。
ブランコとかシーソーとか。
極めつきは、またがって降りるような滑り台だったなあ。ある種拷問器具のようなものだね。


で、粛々と下山。
意外とあったかいので快適でした。



はねたき橋のお隣にある赤い橋の高津戸橋からのお写真。
はねたき橋が見えるね! 渓谷としてはそんなに美しくもない。
この辺から、わたらせ渓谷鐵道に対するモヤリ感が発生。


そして電車に乗り込みます。時間は丁度いい感じでした。
どこか面白いところがあったら途中下車しようと言っていたのですが、琴線に触れた場所はなく。
うーん、車窓からの景色もそんなによくないぞ。これなら野岩鉄道にでも乗ればよかった。
途中、女性の車掌さんがいろいろ観光案内してくれましたが、あまり盛り上がらず。
神戸駅での停車時間でお土産販売のおじさんが乗り込んできたので勢いで購入。
里芋の山椒味噌田楽300円なり。焼きたてだそうです。
酒もなければお茶も尽きていましたが、あったかいうちに食うべし!
……うまああああああい!! すげえ山椒感。これはいいぞ。安いし。
あっという間に食べきってしまいました。
で、通洞駅で降りて足尾銅山観光することもなく、終点の間藤駅へ。



ここから先も線路はありますが、廃線
終着駅ってのはそそるものがありますねえ。



ホームから見たわ鐵の車輌。



駅舎です。レンタサイクルがあるので借りてもいいねえと思いましたが、そういうノリじゃありませんでした。
つうか、ここまで来た乗客うちらだけだし!



間藤駅、正面。人はいません。こわい。いい駅舎なのに。



車輌を横から見た図。そうそう、窓ガラスが超きたないです。
観光を売りにするならこういうとこきれいにすればいいのに。



駅を出た真正面の工場。古河キャステック株式会社。
こんなところで……なんか製錬とかしてます。
つうか、古河グループって足尾銅山のアレだったわけで。
まだこういうこと出来るんだなあと感心。実は巨大な企業らしいです。



ちょっといい感じの蔵があったのでパチリ。
この時はまだ、この周辺のノリに気付いていませんでした。



ブロック塀がいい感じにカーブを描いていました。なんかいいなあ、こういうの。



廃線跡間藤駅方面を見ています。



こちらも廃線跡。反対側から見た図。



冠雪してる谷川岳がきれいだなあ、と思って写真を撮ったのですが、周辺の山が異様です。
なんか黒い。いわいわしてる。さすが足尾銅山。普通と違います。
もうこの辺の山ってみんなこんな感じ。黒い。



ぼろぼろの売店跡。
基本的に廃屋っぽい建物が多いです。
そして焼き討ちされたんじゃないかと思わせる真っ黒に塗り倒された家々。
理由はよくわかりません。
ウサギ小屋みたいな労働者用の住居が密集していたりしてドキドキします。



いいY字路。こういうの好き。
道幅は結構広めですが、生気を感じません。いい感じに不安を煽ります。



ロータリー。なんでこんななにもないとこにロータリー?
いや、こういうの好きだけどさあ。



足尾銅山労働組合だって。
なんかドキドキしたので撮ってみました。こわい。



古河橋。床面が木造です。
そう、ここも古河。あちらに見えるは古河の廃工場。
悪の総本山ってイメージですね。



工場の入口前。古河機械金属株式会社と足尾製錬株式会社の連名。



廃線の鉄橋。これを渡っていろいろ運ばれ、こちらの工場に来ていたのね。



かっこいい煙突発見!
太い! 煉瓦(ブロック)組み? こういうの見たことない!



すこし離れたところから例の工場を激写。
脳内ではサルーマンがイセンガルドに作ったオークの工場のイメージです。うひひ。



煙突がお気に召したので嬉々として写真を撮ります。



煙突に近づきました。すげええ。



なんか黒い煉瓦の塀。
なんで黒いの? 焼き討ち? こわいよ!



また煙突撮ってるし。反対側からですね。


で、この辺を堪能しました。
あれこれ言ってますけど、こういうとこすげえ好きなのです。
ああ、人がほとんどいないよ。最高。
でも、このままUターンしてわたらせ渓谷鐵道を堪能する気にもなれず。
バスに乗って日光のほうまで出ちゃおう!という話に。
ここからぐだんぐだんになってゆきます。
そしてさっきのロータリーのところにあるバス停からバスに乗りました。
下車したのは清滝。いろは坂の分岐のちょい手前です。
そして……俺は奥日光を目指す!(バカ)
結構待ち時間があったので次のバス停まで歩き、更に時間があったので食べてなかったおにぎりを食べました。
ああ、自作のおにぎりはうまい。



じゃーん!
湯滝デース!
湯元温泉まで行くか迷いましたが、ちょい手前の湯滝で降りました。
やはり湯滝かっけー。
華厳の滝よりも竜頭の滝よりも好き。
この辺まで来るといい感じに雪でした。



道もこんな感じ。
わナンバーのレンタカーが無謀にも挑んではスリップさせてました。



雪だるまを発見したので激写。



バス停の前の道。


もっと先まで行くか迷いましたが、暗くなってきたので引き返しました。
しばらくして東武日光到着。接続がかなりギリギリだったので、慌てて特急券買ってゴー!
残念ながら、日光はこの時間には終わってしまうのです。駅弁もなし。
知ってたので期待もしませんでした。



スカイツリートレイン!



スカイツリートレイン車内。
普通の列車の内装をいじっただけって感じなのですよね。
3列シートは快適ですが、網棚がない。いろいろ詰めが甘いなあ。
まあ、酒盛りをするわけでもないので。


ということで自宅に帰還……せずに町屋で飲んできました。
だってろくになにも食べてなかったもんね。
旅に出て飲食店に入らなかったなんてはじめてかも。
そういう意味では食費はかかりませんでしたが、その分無駄なバス代でどかんと消えました。
足尾銅山周辺はすごく好きでしたが、人にはなかなか薦められる場所じゃないですね。
車窓からの風景もイマイチ。トロッコ電車に乗ったとしても、これじゃなあ。
飲食店もほとんどない&しょぼいし、川もあんまりきれいじゃない。
観光スポットもあまりないので、期待していくとガッカリでしょう。
ひとけのないとこ大好きなわたしは大満足でしたが。